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あの出来事からおよそ一年の月日が経とうとしていた。




12球団合同トライアウトまで残り1ヶ月をきった。
俺は乃木坂学園で体育講師として日々共同生活を送りつつ体を作ってきた。
井上さんも協力して色々なモノを運んでくださりこの片田舎の学校にちょっとしたトレーニング場ができた。
休みの日にはバッティングセンターに通い打撃練習をしたり、母校や世話になった社会人チームで練習に勤しんだ。

おかげで全盛期の頃と同じような打撃ができるまでになった。
自分に正直となり、壁が取れたことでそれが身体にも影響を与えていた。



その間に何人かの生徒を送り出した。
そして、生田もまた送り出される時が少しずつ近づいていた。




そんなある日のことだった。

「園長。ちょっと…」
橋本先生が松子園長に耳打ちをして園長室に入っていった。
俺は何事かと思いそっと扉の前に近付いた。

やってはいけないことは分かっている。
でも気になってしまうとはまだまだ俺も甘いな。

そう思って耳を澄ませた。


「え!?生田を…なんでまた」
「実は彼女。密かに応募してたみたいなんです。それで向こうが気づいたようで」
「んもぉ~まったくあいつらは次から次へと私の頭が痛くなることしやがってぇ!!」

生田が密かに応募。
何のことだ。

俺もこのことは全くの初耳だった。
毎日顔を合わせているが何か隠している様子もなかったしな。
俺はますます分からなくなった。



「先生!何か凄い車が来たよ!」
「うわぁ~カッコイイなぁ」
「あれいくらするんやろ?」

生徒たちが窓を見ながらざわついている。
俺もふと窓を見る。

するとシルバーのベンツが玄関の前に横付けした。
そして後部座席から降りて来たのは何やら金の装飾を付け、高そうなスーツを身に纏った中年男性だった。
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コメント

はじめまして。ディノッゾと申します。いつも楽しく拝読させていただいています。
話の感想とは関係ないですがこの度は私のページのバナーとリンクを貼ってくださりありがとうございます。まだまだ未熟ですが今後ともよろしくお願いします。

さていよいよ本題ですね。いくちゃんとの関係がどうなるか楽しみにしています。

Re: タイトルなし

ディノッゾさん。

いえいえ。この度は大変なことになって突然のことでさぞお辛いことだったようで心中お察しします。
できる限り自分も力にはなっていきたいと思っておりますので何かあれば遠慮なくおっしゃってください。
自分自身のせいでみなさんにはたくさん迷惑をかけましたから。

お話に関しては何とか本当のところに入ってきました。是非期待しつつ本音で論じていただければ幸いです。
お返事遅れまして申し訳ございませんでした。

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