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「空振り三振!凌ぎました岩瀬!中日ドラゴンズ2年ぶりに日本シリーズ出場を決めました!」
ドームではレフトスタンド側の中日ファンが歓喜の渦に包まれていた。

俺はその瞬間に激痛が体に走る。
何だこの痛みは。

ダメだ。腕に力が入らない。
どこかやられたか?
俺はそのままバッターボックスの前にうずくまった。


「おい大丈夫か!?」
大西コーチが駆け寄ると井上さんもやってきた。

「マズイ!早く担架持ってこい!」
「しっかりしろ」

俺の周囲にジャイアンツの選手や首脳陣が集まってきた。
俺の腕にスプレーをかけるスタッフに周囲を心配そうに見る選手たち。
ぼんやりとしていたがそれだけは鮮明に覚えている。


「ちょっと怪我をしたようですね。ドラゴンズ選手が歓喜に沸いている中でジャイアンツ選手やコーチ陣は下がらずバッターボックスの前にいます」

そんな異例な様子を全国で生中継されてジャイアンツのシーズンは幕を閉じた。
俺のせいで。


俺は右腕の靭帯を損傷しており完治に時間がかかるとして支配下選手を外れ育成選手として再契約した。
背番号は二桁から三桁にになった。
それでも復活を信じて二軍で頑張ってきた。
しかし、結局背番号は三桁のまま戦力外通告を受け今に至る。
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