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それから数日が経過して村上らが事件についての経過を報告しにきた。
幸いにも飛鳥と北野が真剣に謝罪したことや事情も考慮され今回は厳重処分で済んだ。


二人を命令した3人は捕まり子分2人が全てを白状して多くの余罪が明るみになった。
更には主犯格の彼女に至っては暴行事件や放火にも携わっており逆送になるだろうとのことだ。
飛鳥に関しては笑顔が憎かった。たったそれだけの理由だった。
お嬢様の勝手かつ単純な煩悩のせいで飛鳥や多くの少年少女の人生が大きく狂わされた。
今まで誰かに守られていたのか。それとも関心を持ってもらえなかったのか。
いずれにせよここまで堕ちるまで暴走してしまったその子もある意味被害者なのかもしれない。


だが、いずれにせよ飛鳥は晴れてこの学園に残れることになった。
しかし、飛鳥は何故か晴れない表情だ。

無理もないか。

あれだけの覚悟で警察に行ったが結局は救われる形になった。
それこそ彼女にとっては大きく恥をかいた気分なのだろう。


「まぁしかしあんな名門校の子がねぇ。世の中どうなってんのかしら」
「あれだけ黙ってた2人もここのこと言うたったらベラベラ話したわ」
「何よ。何言ったんだよお前」
「今言わなとんでもないデブがおってしょうもない奴らばかりのとこへ行かすぞってな」
「何よ。もう一度言ってみなさいよこのバカ関西人が」
「なんぼでも言うたるわ。デブ園長のおる人もおらへん山ん中の施設なんかしょうもないわ」
「やるか。コノヤロー」

園長と村上が口論しながら去っていくのは小百合ちゃん曰く日常のことらしい。
何だかんだで仲がいいのだとか。



残されたのは飛鳥、北野、生田、堀、純奈に俺と橋本先生だけだ。
俺は晴れない飛鳥にかける言葉を考えていた。
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