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39

「そんなことが…」
村上は唖然としていた。
どうやらかなり予想外のことだったようだ。


「おい入れよ!」
若月刑事が声を荒げて一人の男を連れてきた。
Tシャツに大手古本屋のエプロンを着た男だ。
どうやら二人が売りに来たと証言した店員だろう。

「若月どないしたんや?」
「村上さん。こいつこの二人が売ったっていうの嘘だったと認めました」
「何やと。何でそんな嘘を…」
「こいつとこの女子高生3人。万引き本を売って荒稼ぎしてたんすよ。洗いざらい話しました」


男の姿は完全に哀れな姿だった。
完全に憔悴しきっていて何かにおびえている様子だ。
きっと彼も飛鳥を追い詰めた奴らに利用されていたに違いない。
そんな気がした。

店員の男は洗いざらい全てを白状した。
高く売れる本を横流ししていた事やその3人に協力してあえて高く査定していた事。
そして、他にも何人かを使ってそういった万引きをしていた事も。


人生で一番大事な青春時代になんて愚かなことをしているんだ。
俺は怒りというより呆れ果てた。
せっかく得た地位も信頼も何もかも無駄になるのに。


「ほんならそいつら捕まえにいくか」
村上がそう言うと一目散に部屋を出て行った。


こうして飛鳥の誤解は解けて今まで飛鳥を苦しめた3人に天罰が下った。
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