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トンネルを抜けるとビルが立ち並ぶ風景が見えてくる。
ようやく市街地に入り、俺は久々に見る多くの人々が行き交う姿や多くの車が走っている姿を見た。

確かに何でもある。コンビニもレストランもスーパーもショッピングモールも。
でも、俺は車やビルなどから聞こえる雑音より虫の音や草木が風に揺れる音の方が落ち着く。
何故だろう。こないだまでこんなの日常茶飯事で当たり前だと思っていた音だったのに。
今はこの雑音が何より不快で仕方ない。


しばらくすると市役所や消防署、官庁の庁舎が立ち並ぶ地区に入る。
裁判所の支部の建物の隣にある鉄筋コンクリートの5階建ての建物。
そこが目的の地。乃木坂警察署だ。

正門から入り、建物の前には複数の警察車両が止められている。
少し走ると来客用の駐車場が見えた。
俺は入口に近い場所に車を止める。


待ってろよ。

多分お前は嫌な思いをするだろう。
そんなことは百も承知だ。
だが、こんなことはいけないんだ。
こんなことをしても誰かを守ったことになんかならない。

自分を犠牲にしてまで守っても意味がない。
そのことを知ってもらう。

その為にここまで来たんだ。
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