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27

「いいんですか。こんなことやってて…」
生田が心配そうな表情で俺を見る。
俺は澄ました表情でストレッチをする。

「今ここで早まっても飛鳥は殻にこもるだけだ。まぁ俺に任せてよ」
「でも…」
生田の気持ちは痛いほど分かる。
仲間なんだ。
その仲間が今も拘留されている。

きっと少女にとっては辛いに違いない。
そりゃ俺だって今から警察署に救いに行きたいさ。
だが下手に意地になってしまえば余計に事態を悪化させる。
しばらく頭を冷やす時間も与えなくてはね。

だから今は耐えるんだ。

「よし。じゃあちょっと走ってくるよ」
俺は時計を見ると暗い田舎道を走りだした。



ものの見事に何もないな。
周囲は田畑しかなく四方を見れば山々に囲まれている。
音と言えば鈴虫の鳴き声か草木が風で揺れる音に川が慣れる音だ。
まさに自然のBGM。

でもこういうのも悪くない。
もしかしてこんなに空気のいい場所で走るのはキャンプでも経験がなかったな。
俺は何故か足が軽く感じ、スピードが出た。

かなり軽いぞ。
息もきつくないし、もう少しペースを上げるか。

俺は何もない畦道をまるで全力疾走するかのように駆けていった。
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