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「ほな行くで」

飛鳥はクラウンに乗せられ、再び施設を後にした。
泣きじゃくる北野を赤い目をしてじっと見つめる飛鳥の姿は印象的だった。



「何で急に飛鳥はあんなことを…」
橋本が悲しそうな表情で言う。

「ふん。クソガキが生意気なことやりやがって…」
「園長どちらへ?」
「決まってるじゃない。バカな役人どもに頭下げに行くのよ」
園長は怒り心頭でレクサスLSに乗り込んで出て行った。

児童自立支援施設に入っている子が外に出て悪さを犯す。
そうなれば世間からの風当たりは強いだろう。
そもそも外に簡単に出れること自体は問題視されるだろう。

だったら何だ。
彼女たちを鎖で縛りつけておけってか。
それとも周囲を有刺鉄線や高い壁に囲って閉じ込めておけってか。

それじゃ自立支援施設じゃなく監獄じゃないか。

何事もなければそういうことは子どもの人権軽視だ。
開放的になった方が子どもたちの社会復帰に役立つと言う。
だが一度でも過失があればやれ危険だ。やれ施設の管理体制はどうだと言う。
そして臭いモノには蓋をしておけという風潮になり子どもたちはワケアリというレッテルを貼られるのだ。


昨日本を読みすぎたな。
しかしこのままじゃ益々みんなはワケアリのイロモノになる。
それに飛鳥が何故急に自分だけで罪を被ろうと思ったのかも気になる。







「先生…」
俺はふと振り返るとそこには生田が立っていた。

「何だ。どうした?」
「何か今回のこと私も納得がいかなくって…」
「そうだよな」
「先生なら信じられるかなって思って…」

生田がそう言うと現れたのは伊藤純奈、堀未央奈に支えられていた北野だった。
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