スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

21

夜になって飛鳥と北野は保護観察官の中田花奈と共に戻ってきた。
警察に行ってから戻るまで終始ダンマリだったそうだ。


二人の表情を見ているとどうも何かを隠している。
どうやら二人のほかに誰かが絡んでいるに違いない。

しかし何だろう。
まだ出会って一日ぐらいしか経っていない彼女たちにここまで肩入れしている。
ファイルを読んで彼女たちがかつてやった過ちを見たらまたやっても不思議はない。
実際体育の時も二人はおしゃべりばかりで不真面目だったし。

だがどうしてもあの二人がやったんだとは思えない。
それどころか何としてでも守ってあげたいという思いまで芽生えた。


そんな自分をスッキリさせようと俺は今日も走る。
体を動かさないと自分が変になりそうだからだ。
でも必死にダッシュしている間も俺はあの二人のことが頭から離れない。
そんな自分が何故か嫌だった。

あぁちくしょう。
全然スピードも上がらない。
いつもならどんな凡ミスしようが痛恨のエラーをしようが走れば忘れられたのに。
どうしたんだろう。


俺はランニングを切り上げてバットを持つ。
そしてひたすらスイングする。
色々足の上げ方などを考えて頭でイメージして振る。

ダメだ。
思うようなスイングにならない。

そういえば岡崎さんに言われたっけなあ。
「雑念があったらスイングに現れるぞ」って。
あの頃は何を言っているんだと思ったがまさか引退して気づくとは。
現役の時に気づいていればもっとヒット打てたかもな。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。