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「まぁそういうことや。お前ら署まで来てもらうで」
「はぁふざけんなよ!?」
「飛鳥もきいちゃんも万引きなんてやるわけないじゃん」
周囲で少女たちが村上に罵声を浴びせる。

「ちょっと待ってください」
俺がそう言うと不機嫌そうに村上が振り返る。

「何ですかぁ?もう俺らも忙しくてこれ以上長居する暇はないんやけど」
「いや、ちょっと変だと思って」
「はぁ?ちゃんと防犯カメラの映像が残ってんねん。こいつらがやったに決まってるわ」
「でも肝心のモノはあるんですか?」
「盗った本か?こいつら盗って近くの古本屋に売ってたわ。すぐに店員が新品に気付いたけどな」

それを聞いた飛鳥と北野は首をかしげた。と同時に戸惑う様子も伺える。

「え?売ったってどういうこと?」
「私たちそんなの知らないよ」
「何言うとんねん。店員もお前らの写真見せたらそうや言うてたわ。シラ切るんなら今日は帰れへんで」

村上たちは聞く耳を持たない。
そして桜井刑事が飛鳥の、若月刑事が北野のそれぞれの腕を掴んで食堂を出て行った。

「時間ないんや。はよ乗れや」
二人は離されてそれぞれ別のパトカーに乗せられる。
少女たちは飛鳥と北野の名前を叫び続ける。
なかにはパトカー目がけて石を投げようとする者もいた。
さすがに俺が制止した。

パトカーは土煙を上げながらゆっくりと学園を後にした。







「奈々未。中田に連絡入れといてちょうだい」
「分かりました」
園長は橋本にそう指示して園長室へ戻っていった。
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