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13

「お前たち!朝っぱらからダラダラ歩いてきてんじゃないわよ!!」
「うるせーよ。オカマ園長こそ朝からギラギラした衣装着てんじゃねーよ」
「何だまりっか。お前だって朝から丸いじゃねーか」
「丸い顔は元々。それに私は小顔なの。園長は余分な肉が多くて丸いんじゃん」

それを聞いた少女たちは爆笑する。だが、園長は怒りの導火線に火が付いてしまったようだ。

「お前は毎回毎回…」


いけない。

俺は本能的に園長を制止する。
まるで乱闘寸前のようだ。

プロに入って一度だけ大乱闘寸前になるゲームがあった。
その時も俺は止めに入ったがブチキレした相手球団の外人野手が臀部に強烈な蹴りを入れてきた記憶はある。
その時の記憶がよみがえってきた。

「まったく朝から気分悪いわね。あたしゃ園長室で食べるわ!あんたらあとはしっかりやっときなさいよ!」
そういって園長はドスドスといつもより強い足音で去っていった。


「もうあんたたちときたら…」
頭を抱えているのは橋本奈々未。

この学園の副園長で施設職員主任でもある。

「つかそもそもあんなオカマが園長とかありえねーし」
「私たちがどうせワケアリだからしょーがないんだよ」
「ちょっと。少しは橋本先生の話を聞きなさいよ!」

不満たらたらの少女たちの中にもしっかりした者はいるようだ。
だがこういう優等生タイプは集団においては嫌われ者の賊軍。
それはどこの世界でも同じようだ。

「うっわぁ~さすがかりん様。いい子ぶっちゃってね」
「こんなとこで媚売ったって社会に出たら所詮同じクズじゃん」
「あー朝から気分悪い。部屋戻ってゲームしよ」

朝からまるで戦場だ。
俺はただ少女たちの過激さにただただ圧倒されるだけだった。
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