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「こちらがみんなが生活している建物です」
小百合ちゃんに連れられた俺は施設に入所している子たちが生活している建物に足を踏み入れる。

そこで俺はあることに気付いた。
普通児童養護施設というのは小さい子たちから高校生ぐらいの子たちが生活する場だと聞いた。
実際プロ時代先輩の選手とともに訪問したこともあるから分かる。

しかしこの施設は何か違う。
何しろ周囲はよく似た女の子たちしかいない。
しかもやたら数が少ない。

一体どういうことなんだ。
俺は明らかにここが一般的な児童養護施設とは違うと感じた。


「ねぇ。思ったけどここには男の子や小学生ぐらいの子はいないのかい?」
俺は思い切ってこの疑問を小百合ちゃんにぶつけてみた。

「ええ。ここには35名ほどの子たちしかいません」
「何故そんなに少ない人数だけ…」
「彼女たちは少々事情がある子たちなんです」
「事情?」
「ええ。そのうち分かると思いますよ」

事情?一体どういう事情なんだよ。
俺は何も言われなくても何か重い事情があるのだと思った。
とんでもないところに足を踏み入れてしまったなあ。
ああ。あそこの戸から出てさっさと車に乗って逃げだしたい。

俺は心の中で善の自分と悪の自分と闘っていた。
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